2024年5月21日
北欧 一般

北欧の動物

公開日:2007年1月21日   最終更新日:2019年5月13日 Hokuo Guide

北欧の生き物たち

自然豊かな北欧諸国では、トナカイを始め、北極ギツネ、羊など様々な生物を目にすることができます。北欧諸国で見かける動物たちを少しご紹介しましょう。

トナカイ

北欧の動物というと何を思い浮かべますか?人によって多少の違いはあると思いますが、やはりトナカイではないでしょうか。サンタさんとも切っては切れない動物ですね。

実際、北欧にはトナカイが沢山います。特に北部。フィンランドやスウェーデン、そしてノルウェー。いわゆる北極圏、ラップランドと呼ばれるサーメの人たちの多く住むエリアです。北極圏の道を車で走っていたり、山を歩いていたりするとどこからともなく現れます。

野生のトナカイは少なく、その殆どが飼われているとの事ですが、一体どのように管理しているのか不思議です。鈴や首輪を着けているのもたまに見かけますが、全く何を着けていないのもいます。

車で走っていると、かわいそうに、時々轢かれてしまったトナカイを見かけたりもします。
突然道に出てきて轢かれてしまったのでしょう。彼らにしてみたら、車が突然来た、ということになるのでしょうね。そう、トナカイは基本的に放し飼いなので、よく道路を横断したり、寝そべっていたりします。車が来ると、大概よけるか逃げるのですが、中には全然動じないものたちもいます。

立派な角を生やしたオスなど、それはどうどうたるもの。貫禄さえ漂っています。道を走っていてトナカイと遭遇したら、クラクションなど鳴らさずに、彼らが自然にどくまで待つか、よけるかしましょう。

ところで、そんなトナカイ。なんの為に飼われているかというと、ソリなどの牽引、毛皮やミルクを取る為、そして食するためです。極北の地で生きるサーメの人たちの大事な財産であり、文明社会の波を受けざるを得ない現代において、彼らの大事な現金収入源なのです。

そんなサーメの人たちには、トナカイを「飼う」という意識はあまりないといいます。トナカイと共に「生きる」。トナカイと共に旅をし、トナカイと共に暮らす。トナカイの暖かさを纏い、トナカイの命を喰らう。自然に感謝し、自分たちもやがて自然に還っていく。そんなサイクルです。

ところが、一万年の間、連綿と続けられてきた彼らの生活も、チェルノブイリ原発事故を境に、定住型の現代生活へとシフトしているといいます。勿論、それまでも、様々な理由により多少の変遷を余儀なくされてきたわけですが、
殊更、チェルノブイリ原発の事故の後、シフトせざるを得なくなったのでした。

チェルノブイリの放射能は風に乗って、北欧にも降り注ぎました。北極圏に生える地衣類はその放射能の吸着が多く早期に汚染されました。そしてトナカイの主食もそんな地衣類の一種ハナゴケなのです。
食物連鎖の図式によりトナカイは汚染され、そしてそれは共に生きる人々へも多大な影響を与えました。

自然を慈しみ自然に感謝しそして共に生きる、そのごく当たり前な事を忘れてしまった私たち文明人に、何かを教えてくれるようです。

北欧の動物 アイスランド

アイスランドは火山と氷河の国で全般的にごつごつとしたイメージですが、そんな中、羊が実に沢山います。
オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド程ではないにしろ、よく見かける動物です。

都市部を出てしばらく、道路の舗装もなくなり、ごつごつとした岩肌が当たり一面を包む頃、羊の群れが出現します。羊飼いに伴われているのもあれば、
群れだけで一塊、それぞれ思い思いに過ごすものも居ます。勿論彼らにしたら道路もお構いなし。平気で寝転んだり、道の真ん中で立ち止まっていたりします。一匹や二匹ではないので、よけることも出来ず、そもそも道は一、二台分の幅の上、道路の外側は岩だらけのごつごつとした地面なのでよけることもままなりません。初めはクラクションも鳴らさず、待っていますが埒が明きません。

さて、どうするか。そうです。やっぱり待つしかないのです。そろりそろりと進みつつ、彼らが動いてくれるのを待つのです。クラクション鳴らすのも可哀そうだと思いつつ、あまりに動かないので鳴らしても、慣れきってしまっているのか、動かないものは動かないのです。時には諦めて、車から出て岩の上に座り、一休み。

30分くらいそうしていても、右からも左からも、誰も来ないときもあります。羊とのんびりやりとりをしつつ、大自然の中で深呼吸、そんなゆったりした時間もアイスランドの魅力です。