2024年3月19日
スウェーデン北欧の世界遺産北欧の建物・建築スウェーデンの観光情報

ドロットニングホルム宮殿

公開日:2017年11月22日   最終更新日:2024年2月12日 Hokuo Guide

「北欧のベルサイユ宮殿」

ドロットニングホルム宮殿

ストックホルムの中心地からフェリーに揺られる事、約50分、「ヴェーネルン湖」、「ヴェッテルン湖」に次いで、スウェーデンで3番目の大きさを誇る湖、「メーラレン湖」(Malaren)の「ローベン島」(Lovon)に美しく佇むのが、スウェーデンの歴代王妃に愛され「北欧のベルサイユ宮殿」の異称も持つ「ドロットニングホルム宮殿」(Drottningholms slott)です。

国王ヨハン3世が16世紀末、カタリーナ・イャゲロニカ王妃のために夏の離宮として宮殿を建てたのがその始まりで、その後、カール11世の母后ヘートヴィヒ・エレオノーラの命により1662年から大々的な改築が行なわれ、24年後の1686年に完成したスウェーデン王室の宮殿です。

建築を指揮したのは、ストックホルムの王宮の建築にも携わった建築家ニコデムス・テシーン父子。周囲を広大なフレンチ・バロック式庭園に囲まれたクリーム色の建物が印象的で、まさに「北欧のベルサイユ宮殿」の名に恥じない優美さに満ちています。

ちなみに、「ドロットニングホルム」とは、スウェーデン語で「王妃の小島」の意。現在も宮殿の南半分は王家の住居として使用されていますが、王家の住居部分を除いた一部が公開されており、由緒あるスウェーデン王家の雰囲気を間近に感じることができます。

手入れの行き届いた庭園、東西文化が融合したエキゾチックな中国離宮、点在するアドリアン・デ・フリースの彫刻作品、そして何よりも18世紀にここの主となったロヴィーサ王妃の命により、ロココ様式に改装された内装は必見。音楽や劇など、芸術に造詣の深かったロヴィーサ王妃は宮廷劇場も築きましたがその劇場は今もそのままの形で残っており、毎年夏になると、往時の舞台装置を使ってオペラや演劇が上演されます。

1991年には、王宮、宮廷劇場、中国離宮、庭園が「ドロットニングホルムの王領地」として世界遺産に登録されています。

 
 

ドロットニングホルム宮殿:基本情報

所在地Drottningholm, Stockholm
アクセス市庁舎手前の船着場からフェリーでドロットニングホルム宮殿前まで約50分(季節限定・夏期のみ)。または地下鉄ブロマプラン(Brommaplan)駅下車、バス(301~323, 176,177番)で約40分。
料金大人:130SEK  (中国宮殿との共通券は190SEK )、学生(または7歳~17歳)65SEK (同90SEK) 0歳~7歳 無料
時間4月:金曜~日曜11時〜15時30分、5〜9月:毎日10時〜16時30分、10月:金~日11時~15時30分 11月〜3月:土・日曜のみ12時〜15時30分
休みクリスマス(12月24~26日) 6/6、聖霊降臨祭の3日間、ほか
見学時間の目安2~3時間
事前予約必要なし
駐車場あり(無料)
ウェブサイト公式ウェブサイト